諸本と内容とは? わかりやすく解説

諸本と内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 19:20 UTC 版)

因果物語」の記事における「諸本と内容」の解説

片仮名『因果物語』3巻)は1661年刊行されたが、これは、それ以前に正三の戒め反して勝手に平仮名本が刊行されその内容には偽作されたものなどが含まれていたため、弟子たち正本として発表したものであり、片仮名本の序文書いた和尚は、先行して世に出ていた平仮名本を「邪本」と呼んで非難している。 また、諸國ゐんくは物かたり』(『諸国因果物語』)と題され平仮名抄出本もあった。 鈴木正三は、1627年寛永4年)から、怪異譚聞き書き始めたとされているが、その目的集成出版ではなく仏教的な内容講話のための素材収集にあった考えられている。また、内容についても、鈴木文学的潤色加えずに、民衆の間の伝説類を書き記したものと考えられている。しかし、こうした仏教説話としての性格をもっていた『因果物語』は、娯楽としての草子題材となることで性格変化させることとなった挿画入り浅井了意などが関わって膨らまされと見られる平仮名本は、片仮名以上に普及して版を重ね後世大きな影響残した井原西鶴の『新因果物語』や青木鷺水の『近代因果物語』に影響与えたとされる

※この「諸本と内容」の解説は、「因果物語」の解説の一部です。
「諸本と内容」を含む「因果物語」の記事については、「因果物語」の概要を参照ください。

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