諸本の存在と分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 03:36 UTC 版)
『甲府買物独案内』は2008年時点で7本の諸本の存在が確認されており、刊行年代や内容からI - III型に分類されている。 I型は嘉永7年に刊行された版を指す。一方、II型は明治5年刊行の版を指し、III型はII型の派生本と位置づけられている。I - III型ともに諸本では収録されている店舗に異同があり、甲府城下町の年次的推移に伴う新規の出店や廃業、利用者の要望などを受け追加紹介される形で改版が刊行されたと考えられている。III型はII型の半分程度の店舗が記載されている。 I型は(1)山梨県立博物館所蔵「甲州文庫」本(A)、(2)岩瀬文庫本がある。II型は(3)山梨県立博物館所蔵「甲州文庫」本(B)のみが該当し、III型は(4)山梨県立博物館所蔵「甲州文庫」本(C)、(5)山梨県立博物館所蔵「古文書雑輯(2)」、(6)「甲州文庫」「若尾資料」、(7)山梨県立博物館所蔵「若尾資料」本が存在する。ほか、(7)国立国会図書館所蔵の『甲斐市中買物独案内』が存在し、これは(3)よりも詳細なII型に相当することが指摘される。
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