論説報告について
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山本卯太郎は、1928年(昭和3年)12月発行の『土木学会誌』に論説報告を発表した。 次のことを実現できるリンク・バランス・システムを考案して実用化する。従来の跳上橋と比べ 1 4 {\displaystyle {\frac {1}{4}}} 程度の動力で昇降可能 終始一定な動力など 昇降時の動的なメカニズムを解析。論理的帰結に基づいて解析した特種曲線を単純化することにより、新システム採用の跳上橋における細かな設計値算出を可能にする。研究の経緯など 非線形偏微分方程式などを立てて解析 栄橋の設計値に応用 架設概況(動力、経済性、施工の様子、設計図面など) ここでいう鋼索とは、可動部橋桁とカウンターウエイトを単に連結するための鋼索(ケーブル)という意味ではない。従来の跳上橋も、可動部橋桁とカウンターウエイトを鉄骨アームやケーブルで連結するなどにより、「動力の軽減など」を図っていた。これに対して、山本卯太郎は、特種曲線を用いるなど、数学的な解析に力点をおいている。すなわち、可動部橋桁での作用点が、特種曲線に沿って動くようにするため、可動部橋桁とカウンターウエイト間で、鋼索を利用して離散的な点を順次に連結できるようにし、この新たな考案の目的である「動力の大幅な軽減など」を実現したのである。
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