調理によっては食べられるキノコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 17:26 UTC 版)
「食用キノコ」の記事における「調理によっては食べられるキノコ」の解説
ある人にとっては無毒でも、他の人にとっては有毒なキノコがある。場合によっては、適切な調理を施すことで、ある程度の、もしくは全ての毒を除去することができる。 ベニテングタケ(Amanita muscaria):湯通しして毒を浸出させれば食べられる。生のキノコはイボテン酸の作用により嘔吐、痙攣、眠気、幻覚等の症状を引き起こす。 ヒトヨタケ(Coprinopsis atramentaria):特殊な処理なしで食べることができるが、抗酒癖剤の一種であるジスルフィラムの存在により、アルコールとともに摂取すると毒性を示す。この特徴は他の一部のヒメヒトヨタケ属のキノコに共通である。 シャグマアミガサタケ(Gyromitra esculenta):湯通しすることで食べられるが、専門家によれば推奨されない。生のシャグマアミガサタケはギロミトリンを含むため有毒であり、湯通しで完全に毒を抜くことができるかどうかは分かっていない。 チチタケ属(Lactarius spp.):食用の L. deliciosus 以外のチチタケ属のキノコは毒性があると考えられているが、ロシアでは酢漬けか湯通しをした後に食べられる。 Verpa bohemica:好んで食べる人もおり、また「モリーユ」(本来はアミガサタケを指す)の名で販売されることもあるが、毒を持つ例も報告されている。本種の毒はギロミトリンに似ており、同様に注意が必要である。
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