調査の難航
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 10:02 UTC 版)
「ブリティッシュ・エアウェイズ38便事故」の記事における「調査の難航」の解説
ところが、調査は予想よりも難航した。その理由として、調査官たちが当初に提起した可能性のある事故原因はどれもこれも当てはまらず、やがては燃料の汚染や、燃料タンクの目詰まり、さらには、小さなテープの切れ端と(製造された際に誰かが置き忘れたと思われる)プラスチック製のスクレイパーが左タンクから発見されて事故原因として疑われた。加えて、この事故の約2年半前(2005年8月1日)にマレーシア航空124便で発生した同型機のコンピュータの不具合までもが可能性として浮上したが、それらの仮説は結局全て否定され、一時は調査が行き詰まり、原因が判明するまでに1年近く掛かった。 それでも、AAIBは2008年9月に公表した中間報告で、燃料中の水分が凍結したことが事故の引き金になったとの見解を示した。それによると燃料供給システム内で氷が生成されエンジンに送られる燃料が制限されたというものである。ただし、この時点ではまだ推測の域を出ていなかった。
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