記号の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 15:30 UTC 版)
主題図を表現するうえで使用する記号は、点・線・面の3つに分類することができる。点的な地理的事象(人口など)は、ドットなどの点記号で表現される。同様に、線的な地理的事象(交通路線など)は線記号、面的な地理的事象は面記号で表現される。点記号では点の大きさや充填度などによる順序づけがなされることもあれば、それとは別に地図記号や、円や三角形などの幾何記号も使用される。 点データを対象とする場合は点データ地図、線データを対象とする場合は線データ地図、面データを対象とする場合は面データ地図の主題図となる。ただし、ドットマップや等値線図のように点データを面データ地図として表現したり、メッシュマップのように面データを点データ地図に変換したりするなど、地図化の方法により点データ・面データ・線データの中で変化することもある。 また、主題図での表現対象となる地理的事象は、名目尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度の4種類に分類され、それらが記号化される。名目尺度は定性的な尺度であり、都市の分類(城下町、宿場町など)がその一例である。順序尺度は好き嫌いや利用頻度など大小関係を持つ尺度である。間隔尺度は測定値の差をもって比較できる尺度であり、各地域での気温がその一例である。比率尺度は測定値の比率で比較できる尺度のことであり、人口がその一例である。主題図では円の大小として表現される。
※この「記号の分類」の解説は、「主題図」の解説の一部です。
「記号の分類」を含む「主題図」の記事については、「主題図」の概要を参照ください。
- 記号の分類のページへのリンク