言語および修辞技法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 04:41 UTC 版)
「ガウェイン卿と緑の騎士」の記事における「言語および修辞技法」の解説
言語は1300年代後半の英語であり、イングランド北西部方言である。チョーサーが用いたロンドン方言は現代英語に比較的直結した言語であるが、北西部方言はまだ古英語を初めとして古ノルド語や古フランス語の語彙・綴りを保持していることが多く、英語の古い形を保っている。従って、現代人にとって原典講読の難しさはチョーサーの作品よりも上であるといえる。韻律は、同一行中における強音節の語頭の音を揃える「頭韻法」を用いているが、「連」(stanza)の終わり4行のみは、行末の音節を2行ずつ揃える「脚韻」となっている。この構造を"bob and wheel"といい、特に頭韻部の行を"alliterative long line"という。行中の語順は、韻律の要請を受けているため比較的自由であり、英語の特徴であるSVO型には必ずしもなっていない。
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