親和数とは? わかりやすく解説

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しんわ‐すう【親和数】

読み方:しんわすう

友愛数」に同じ。


親和数

ふたつの自然数のうち、一方すべての約数(その数自身を除く)の和が他方の数自体等しくなる数を親和数という。

友愛数ともいう。

例:220と284

220の全約数の和(その数自身を除く)
284約数の和(その数自身を除く)

このふたつの数は親和数である。

例:1184と1210

1184全約数の和(その数自身を除く)
1210の全約数の和(その数自身を除く)

このふたつの数は親和数である。

参考

友愛数

(親和数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/03 04:21 UTC 版)

友愛数(ゆうあいすう、: amicable numbers)とは、異なる 2 つの自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が互いに他方と等しくなるような数をいう [1]親和数(しんわすう)、友数(ゆうすう)とも呼ばれる。

最初の友愛数の一組(220,284)を、キュイゼネールロッド英語版を用いて視認化したデモンストレーション。

最小の友愛数の組は (220, 284) である。

220 の自分自身を除いた約数は、1, 2, 4, 5, 10, 11, 20, 22, 44, 55, 110 で、和は 284 となる。一方、284 の自分自身を除いた約数は、1, 2, 4, 71, 142 で、和は 220 である。

友愛数はピタゴラス学派の時代にはすでに知られていた(ダンブリクス Damblichus)。現在まで知られる友愛数の組は、すべて偶数同士または奇数同士の組である。

(220, 284) の次に求められた友愛数は (17296, 18416) である。この友愛数はそれ以前にも求められていたが、フェルマーにより再発見された。その後、オイラーにより 60 余りの友愛数が求められている。

なお、自分自身を除いた約数の和が元の数と等しい場合には、完全数と呼ばれる。自分自身を除いた約数の和を次の数として同じように計算していき元の数に戻る場合には、その組を社交数という。

定義

異なる2つの自然数 n, m の組が友愛数であるとは

σ1(n) = σ1(m) = n + m となることである。ここで、σ1(n) 、σ1(m) は約数関数である。

友愛数の例

友愛数の組を小さい順に列記すると

(220, 284), (1184, 1210), (2620, 2924), (5020, 5564), (6232, 6368), (10744, 10856), (12285, 14595), (17296, 18416), (63020, 76084), (66928, 66992), …(オンライン整数列大辞典の数列 A063990

小さい方の数は オンライン整数列大辞典の数列 A002025、大きい方の数は オンライン整数列大辞典の数列 A002046 を参照。

友愛数を生成する法則

注意点として、以下の法則は全ての友愛数の組に対して成立するわけではない。例えば、(220, 284), (17296, 18416), (9363584, 9437056) は法則を満たしているが、(6232, 6368) は友愛数であるにもかかわらず法則を満たさない。

サービト・イブン=クッラの法則

850年頃にサービト・イブン=クッラによって友愛数を求めることができる可能性のある関係式が導き出されている。

p = 3 × 2n−1 − 1,
q = 3 × 2n − 1,
r = 9 × 22n−1 − 1,

ここで、n は 2 以上の整数p, q, r素数であるような n, p, q, r が存在したとき、2npq と 2nr は友愛数の対となる。

オイラーの法則

オイラーの法則は、サービト・イブン=クッラの法則を一般化したものである。

p = (2nm + 1) × 2m − 1,
q = (2nm + 1) × 2n − 1,
r = (2nm + 1)2 × 2m+n − 1,

mm < n を満たす正の整数としたとき、サービト・イブン=クッラの法則と同様に 2npq と 2nr は友愛数の対となる。

サービト・イブン=クッラの法則は、オイラーの法則の m = n − 1 の場合であるといえる。

未解決問題

  • 友愛数の組は無数に存在するか?
x が大きいとき、x より小さい友愛数の個数は
因数分解による分類 約数和による分類 約数が多いもの アリコット数列関連
位取り記法に基づくもの
その他


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