西欧と北米への移入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 21:31 UTC 版)
「ジャイアント・ホグウィード」の記事における「西欧と北米への移入」の解説
ジャイアント・ホグウィードが、他の外来種と共にイギリスへ持ち込まれたのは19世紀のことで、観賞植物として持ち込まれた。そして現在では、イギリスに生息する鳥によって広範囲に広がっており、特に河川の堤防において顕著に広がっている。ジャイアント・ホグウィードが形成する密な群落は、固有の植物を排除し、動物の生息域を削ることとなっている。アメリカ合衆国北西部とカナダ南部においても、ジャイアント・ホグウィードは生息地を広げており、加えてドイツ、フランス、ベルギーでは、外来種のジャイアント・ホグウィードが、在来種のHeracleum sphondyliumを駆逐している。 カナダでは、ジャイアント・ホグウィードがブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州、オンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、果ては離島であるニューファンドランド島でも確認されている。ケベック州においては1990年代初頭に確認された。その後、南西方面のオンタリオ州へと生息域を広げ、サウスウエスタン・オンタリオ(英語版)、2010年にはカナダ最大の都市圏であるグレータートロントとカナダ首都・オタワ近郊のレンフルー郡で自生していることが確認された。 ジャイアント・ホグウィードは、1917年頃にニューヨークに持ち込まれたとされ、1930年代にはブリティッシュコロンビア州で記録されている。現在では、ブリティッシュコロンビア州西部、ワシントン州、オレゴン州といったアメリカ合衆国北西部のみならず、ニューファンドランド島からアメリカ合衆国北東部、ノバスコシア州から西のオンタリオ州、ウィスコンシン州、南のインディアナ州、メリーランド州、ニュージャージー州へと生息域を広げている。更に時折、ミシガン州で自生報告がなされる。現在では、アメリカ合衆国連邦政府によって、多くの州において有害植物として指定されている.。
※この「西欧と北米への移入」の解説は、「ジャイアント・ホグウィード」の解説の一部です。
「西欧と北米への移入」を含む「ジャイアント・ホグウィード」の記事については、「ジャイアント・ホグウィード」の概要を参照ください。
- 西欧と北米への移入のページへのリンク