西尾の抹茶とは? わかりやすく解説

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西尾の抹茶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/02 08:06 UTC 版)

西尾市の茶畑

西尾の抹茶(にしおのまっちゃ)は、西尾茶を対象とする地域ブランド地域団体商標)の一つ(登録番号:第5204296号、権利者:西尾茶協同組合)。「愛知県西尾市安城市幡豆郡吉良町で生産された茶葉を同地域においててん茶加工・仕上げ精製し、茶臼挽(ひ)きした抹茶」をさす。飲用から加工までのすべてが対象[1][2]

の分野で抹茶に限定した地域ブランドとしては全国で初である[1]

経緯

2005年4月、抹茶生産で全国有数の産地である西尾市周辺で栽培された茶葉を、より付加価値を高めることを目的として、西尾市茶業組合が地域ブランド取得の検討を開始した[2]。2007年4月に西尾茶協同組合が設立され、中心となって手続きを進める[2]。2008年7月末、西尾茶協同組合が「西尾の抹茶」を地域ブランドとして特許庁に申請[2]。2009年2月20日に地域団体商標地域ブランド)に登録された[2]

2017年3月には、農林水産省地理的表示保護制度の登録産品として登録されたが、2020年2月に、生産工程管理業務を廃止したという理由のため登録が消除された[3]

ブランドマーク

ブランドマークは、抹茶をイメージする抹茶茶わんと茶せんをデザインしており、抹茶色を使用。マークには、「茶道」をつなげ、「西尾の抹茶」を永久的に広げつなげていくという願いが込められている[1]

特徴

地域ブランド「西尾の抹茶」は、生産、製造・加工地域が厳密に定義されている。伝統的な茶臼碾き(びき)が条件である。

生産地である西尾の土地は、矢作川矢作古川三角州に位置しているため、水はけのよい砂状の赤土であり、矢作川の川霧で適度な湿度が茶畑一帯を覆っている。これらがお茶の生育に適しているといわれている[2]

棚下生産、寒冷紗の二枚がけ、JGAPなどの第三者認証の取得、トレーサビリティ、その他栽培技術の改良を行っている。

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c 西尾の抹茶”. 西尾茶協同組合. 2020年5月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 西尾の抹茶・お茶”. 西尾市 (2015年4月17日). 2020年5月25日閲覧。
  3. ^ 登録の消除の公示(登録番号第27号)”. 地理的表示(GI)保護制度. 農林水産省 (2020年2月14日). 2020年5月25日閲覧。

関連項目

外部リンク




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