製造停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 06:44 UTC 版)
その後、ダッコちゃんはアメリカから黒人蔑視との批判が出て、タカラは「ダッコちゃんは黒人がモデルではなく日焼けした子供のデフォルメ」と釈明したが、商品自体の採算性の落ち込みもあり1988年(昭和63年)6月に製造を停止した。製造停止までに販売されたダッコちゃん人形の総数は真正品のみで累計600万個に達した。 同年、黒人差別をなくす会が結成され黒人差別論争が活発化すると、漫画やアニメなどのステレオタイプな黒人の描写が差別的であるとしてさまざまな出版社や制作会社が自粛を決定し、その論争のなかに「ダッコちゃん」も加えられた。ダッコちゃんの商品自体は同会の結成前に既に製造を終了していたが、社標の「ダッコちゃんマーク」は業容の拡大によるCIの一新に伴い、1990年(平成2年)3月をもって使用を停止した。 1997年(平成9年)、タカラの子会社のギャルソンが色を黒から青やピンクに変えてビニール人形やキーホルダーとして販売し数万個が市場に流通したが、黒人差別をなくす会からの抗議により同年中に販売停止・店頭在庫の回収を行った。
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