製造前の準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 07:55 UTC 版)
準備も製造も本来の業務時間には行わず、本来の仕事の合間や休暇日を使った。部品は神田須田町の露店で購入。経費もまとめて高額で請求すると会社が驚くため、できるだけ安く小刻みに申請していた。半年に数十万円ほどだったという。手伝ってもらったのは女性計算手一人だけで、一人開発のため意見調整で時間を取られることもなかった。社内では良くも悪くもさっぱり注目されず、かえって余計なプレッシャーがかからなかった。 まだ数少なかった海外の雑誌記事や論文も収集したが、当時は文献が少なかったためかえって調査に余計な時間が出なかった。大阪大学の城憲三研究室から文献の一覧表を送ってもらったり、進駐軍が作ったCIE図書館で文献を撮影して読んだりしたという。モデルにしたマシンは無いとの事。
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