被害概況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 01:58 UTC 版)
20日から始まった大雨は23日未明からピークとなり、中国地方西部で豪雨災害が発生し特に浜田市・那賀郡三隅町(現:浜田市)・益田市と県西部で被害が集中した。最大1時間降水量は浜田市23日0時40分から1時40分で91mm、益田市23日6時から7時で90mm。20日0時から23日24時までの4日期間降水量は日本海側ではなく中国山地沿いが多く、軒並み500mmを超えている。 島根県では、この豪雨の11年前である1972年昭和47年7月豪雨で県災害史上最大級の被害にあっているが、県西部に限れば、総降水量は昭和47年豪雨の方が多かったが1時間降水量はこの昭和58年豪雨の方が多かったこと、更に降水が集中したのが昭和47年豪雨では昼過ぎでこの昭和58年豪雨が夜から朝であったことから、県西部にとっては昭和58年豪雨が戦後最大規模の洪水災害となった。 この地は中国山地の北側にあり、そのほとんどが丘陵地で日本海沿岸まで丘陵が迫っている。そこへ江の川・高津川の一級河川や中小河川が山地率9割つまり狭い谷をぬって流れ、河口部は沖積平野を形成している。こうした地形から、インフラストラクチャーの多大な被害によって分断され陸の孤島と化した場所が点在し、救護活動に海路をも頼ることになった。
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