藤八拳
とうはち‐けん【藤八拳】
藤八拳
- 拳の一種にて、狐拳を打つて三度つづけさまに勝てば勝となる。但し押拳といつて同じ手をつづけて勝つことは許されない。昔岡村藤八といふ人が和蘭の妙薬を五文で売つた。それを遊客が美妓を相手に「藤八、五文、奇妙」と掛声して拳を打たに始まる。〔花柳語〕
- 拳の一種にて、狐拳を打つて三度つづけさまに勝てば勝となる但し押拳といつて同じ手をつづけて勝つことは許されない。昔岡村藤八といふ人が和蘭の妙薬を五文で売つた、それを遊客が美妓を相手に「藤八、五文、奇妙」と掛声して拳を打たに始まるといふ。
分類 花柳語
狐拳
(藤八拳 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 13:42 UTC 版)
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狐拳(きつねけん)は、じゃんけんなどと類似の、狐・猟師・庄屋の三すくみの関係を用いた拳遊びの一種である。藤八拳・東八拳(とうはちけん)、庄屋拳(しょうやけん)、在郷拳(ざいきょうけん)とも呼ばれる。
概要
狐は猟師に鉄砲で撃たれ、猟師は庄屋に頭が上がらず、庄屋は狐に化かされるという三すくみの関係を、腕を用いた動作で合わせて勝負を決する。
通常は二人が向かい合い、正座して行なう。それぞれの手の姿勢は次のとおり。
- 狐 : 掌を広げ、指を揃えて頭の上に相手に向けて添え、狐の耳を模する。
- 猟師 : 両手で握り拳を作り、鉄砲を構えるように前後をずらして胸の前に構える。
- 庄屋 : 正座した膝の上に手を添える。
互いに思う手を出し合い、猟師は狐に勝ち、狐は庄屋に勝ち、庄屋は猟師に勝ちとなる。また狐拳には「狐、猟師、鉄砲」のバージョンもある。
狐拳が登場する有名な作品として、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』などがある。
藤八拳
狐拳の一種。「東八拳」とも。続けて3度勝つと勝者となる。天保時代に花村藤八という売薬商人が「藤八ー、五文ー、奇妙ー」という呼び声で客引きをしていたのを、通人が狐拳のかけ声に使い始めたという。また、吉原の藤八という幇間が創始したともいう[1]。
脚注
関連項目
藤八拳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 12:11 UTC 版)
狐拳の一種。続けて3度勝つと勝者となる。天保時代に花村藤八という売薬商人が「藤八 - 五文 - 奇妙」という呼び声で客引きをしていたのを、通人が狐拳のかけ声に使い始めたという。また、吉原の幇間・藤八が創始したともいう。
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