薬理成分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 17:00 UTC 版)
4a. クエルセチン 4b. クエルシトリン 生の地上部の茎葉の特異な匂いは、精油成分であるデカノイルアセトアルデヒド (decanoyl acetaldehyde) やラウリルアルデヒド (lauryl aldehyde) などの脂肪族アルデヒドに由来し、これには制菌作用があるが、乾燥品では失われる。また茎葉や花序にはクエルセチン (quercetin; 右図4a) やクエルシトリン (quercitrin; 右図4b)、イソクエルシトリン (isoquercitrin)、アフゼリン (afzerin)、ヒペリン (hyperin)、ルチン (rutin) などのフラボノイドまたはその配糖体も含まれる。ミネラルとしてはカリウムを多く含む。 デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド: 抗菌性があり、白癬菌 (菌類) やブドウ球菌 (細菌) などに対する殺菌作用がある。乾燥させると揮発、酸化されて失われる。 クエルセチン (クェルセチン、ケルセチン): 毛細血管を丈夫にする作用、利尿作用、抗酸化作用。 クエルシトリン、イソクエルシトリン: 利尿作用、緩下作用、強心作用、血管収縮作用。 カリウム塩: 利尿作用、動脈硬化の予防作用。
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