薬理学上の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 05:34 UTC 版)
P2X受容体の薬理学的挙動は、主に受容体を構成するサブユニットの構成により定まる。異なるサブユニットは、ATP、α,β-メチレンATP、2'(または3')-O-(4-ベンゾイルベンゾイル)ATP(BzATP)等のプリン作動薬や、ピリドキサールリン酸-6-アゾフェニル-2',4'-ジスルホン酸(PPADS(英語版))やスラミン等のプリン拮抗薬に対して異なる感受性を有する。一部のP2X受容体(P2X2、P2X4、ヒトP2X5、P2X7)がATP応答性に多段階のチャネル開口反応を示し、時間経過と共に大きな有機陽イオン〔N-メチル-D-グルカミン(NMDG+)〕やヌクレオチド結合性色素〔ヨウ化プロピジウム(英語版)(YO-PRO-1)〕を透過する様になるという事実は引き続き興味の対象となっている。この透過性の変化がP2X受容体の孔径が大きくなる事によるものか他のイオン透過孔が開口する事によるものかとのテーマが研究途上にある。
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