薬物乱用
【概要】 医療の目的から逸脱した用法用量で薬物を使用すること。多くは遊びや快感を求めたものである。代表的なものに、アンフェタミン(スピード)、メタンフェタミン(クリスタル)、MDMA(エクスタシー)、GHB(液状エクスタシー)、ケタミン(スペシャルK)、ロヒプノール(ロヒイ)、コカイン(ブロウ)、LSD、大麻など。使用法は「嗅ぐ」「いぶして吸い込む」「注射する」に進み、「はまる」。ドラッグ同士やバイアグラの併用、飲酒も加わる。最近のHIV感染者の中に、薬物乱用者が少なからずみられるようになった。その多くは注射器や針の共用によるものではなく、性行為による感染と推定される。
【詳しく】 様々な向精神作用があるが、抑制が効かなくなる、合理的な考えができなくなる、幻覚・妄想、習慣性などがあり、その延長上に「服薬アドヒアランスの低下」や「防護のない性行動」があると思われる。メタンフェタミンは免疫能の障害とHIVの増殖を促す効果もある。 社会経済生活の破綻、人間関係の破綻、人格の崩壊、その上、肝炎やHIVそして性感染症などに罹患しやすい。自己効力感が低いと推定され、社会的な支援も頼りない状況と思われる。このように薬物乱用者は、HIV感染症から見れば極めて「Vulnerable:守りが弱い」存在である。専門家による調査と介入が必要な時期に来たのではないか。

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