葛木二上神社とは? わかりやすく解説

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葛木二上神社

読み方:カツラギフタカミジンジャ(katsuragifutakamijinja)

別名 二上権現

教団 神社本庁

所在 奈良県北葛城郡當麻町

祭神 豊布都魂神 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

葛木二上神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/27 16:12 UTC 版)

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葛木二上神社

拝所
所在地 奈良県葛城市染野691
位置 北緯34度31分33秒
東経135度40分39秒
座標: 北緯34度31分33秒 東経135度40分39秒
主祭神 大国魂神
豊布都魂神
社格 式内社(大2座)
郷社
本殿の様式 春日造
例祭 7月25日10月25日
地図
葛木二上神社
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葛木二上神社(かつらぎふたかみじんじゃ/かつらぎにじょうじんじゃ)は、奈良県葛城市染野の二上山雄岳山頂付近にある神社式内社(大社)で、旧社格郷社。「二上神社」・「葛木坐二上神社(かつらぎにいますふたかみのじんじゃ)」とも。

祭神

豊布都霊(とよふつのみたま)神と大国魂(おおくにたま)神を祀る。豊布都霊神が石上神宮に、大国魂神が大和神社に勧請されたという伝承がある。豊布都霊神については布都御魂の名が有名だが、何故「豊」が名前に付くのかは不明。また、武雷神と同神とされる。大国魂神は国津神の大将軍とされる。

『神社要録』には「武甕槌命、大国主命」、『神祇志』には「紀豊布都霊神、大国神」と記載されている。元々は二上山の2つの山頂・雄山と雌山にそれぞれ男神・女神が祀られていたものとみられる。

歴史

創建の年代等は不詳である。二上山には石器の素材となる讃岐岩(サヌカイト)の層があり、古くから周辺に人が住んでいたものとみられる。文献の初出は、『日本三代実録』の貞観元年(859年)正月27日条、当社に従五位上神階を授けるという記述である。延喜式神名帳では「大和国葛下郡 葛木二上神社二座」と記載され、大社に列している。

当麻寺中之坊所蔵の「当麻寺付近絵図」には二上山の雌岳に神蛇大王(竜王)を祭る社もあったことが記されており、現在は中之坊鎮守として遷座され、境内稲荷神社末社に竜王社の小祠となったとの伝承がある。当社との関係は不明。

近世には当社は「岳の権現」と呼ばれ、二上山からの水流を利用する数十か村の岳郷の氏神であった。明治6年(1873年)4月に郷社に列格した。

境内

現在の社殿は、1974年昭和49年)の二上山大火で焼失し、翌1975年に再建されたもので、内部には小さな榊の御神体がある。本社の東側に大津皇子の墓がある。

山麓の葛木倭文坐天羽雷命神社(倭文神社)に、相殿神として当社の大国魂神が祀られている。

祭事

旱魃の年には岳郷によって「嶽の神様 がお好き、幟持てこい、雨降らせ」と唱和して雨乞いの登山が行われた。現在は毎年4月23日に有志による「岳登り」が行われている。

その他

境内(雄岳山頂)に立ち入るには美化保存協力金200円を神社に支払う必要がある。




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