荻野稔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 06:02 UTC 版)
![]() |
荻野 稔
おぎの みのる
|
|
---|---|
|
|
生年月日 | 1985年11月30日(39歳) |
出生地 | ![]() |
出身校 | 群馬県立伊勢崎東高等学校 (現:群馬県立伊勢崎高等学校) |
前職 | NPO法人理事 議員秘書 |
現職 | 大田区議会議員 Vtuber |
所属政党 | (維新の党→) (おおさか維新の会→) (日本維新の会→) (無所属→) 都民ファーストの会 |
配偶者 | 光月こたけ |
公式サイト | 大田区議会議員おぎの稔(荻野稔)公式サイト |
|
|
選挙区 | 東京都大田区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2015年 - 現職 |
議員系Vtuber おぎの稔(おぎのみのり) | |
---|---|
人物 | |
職業 | バーチャルYouTuber |
YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2020年4月1日 - |
ジャンル | ブログ、政治、エンターテイメント |
登録者数 | 1.83万人 |
総再生回数 | 283,568 回 |
事務所(MCN) | 無し |
関連人物 | バーチャル美少女ねむ |
挨拶 | 議員系Vtuber |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年11月3日時点。 |
荻野 稔(おぎの みのる、1985年11月30日 - )は、日本の政治家、同人作家、バーチャルYouTuber。大田区議会議員(3期)[1]。都民ファーストの会都政改革委員(大田区担当)[2]。議員活動を含め、おぎの稔の表記を使用している[1]。
2008年の創作物規制反対運動や2010年の東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案(非実在青少年問題)への反対運動に参加し、表現の自由を守る活動を通じて政治家としてのキャリアを始めた[3]。
来歴
1985年群馬県桐生市に生まれる。群馬県立伊勢崎東高等学校を卒業後上京し、アミューズメントメディア総合学院を卒業[4]。非正規雇用、日雇い派遣の現場を体験、その後、NPO活動に従事[4][5][6]。
コンテンツ文化研究会のメンバーとして2008年の児童買春・児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(児ポ法)の改正案における創作物規制や単純所持禁止に反対する署名運動、2010年の石原慎太郎都知事の下で行われた東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案(非実在青少年問題)への反対運動に参加したことがきっかけとなり、表現の自由を守る市民運動に取り組み、政治家としてのキャリアをスタートさせた。この問題は、漫画やアニメの「非実在青少年」を規制対象とする内容が議論され、クリエイターやファン層から反発を招いた。荻野はクリエイターやファンコミュニティと連携し、署名活動や勉強会を通じて政治的意識を高めた。
2010年より議員秘書を務め、2013年から柳ヶ瀬裕文東京都議会議員の秘書を務めた[7]。
2015年4月、維新の党公認で大田区議会議員選挙に立候補し初当選[8]。
2018年10月、特殊詐欺事件に関連し口座が悪用された疑いで事情聴取を受け、同年12月31日付で議員を辞職[9]。
2019年4月、大田区議会議員選挙に無所属で立候補し再選[10]。
2020年4月、バーチャルYouTuber(VTuber)としての活動を開始[11]。
2023年4月23日、大田区議会議員選挙に無所属で3期目の当選。当選後は都民ファーストの会、国民民主党所属の大田区議会議員と会派を組み、幹事長に就任[12][13]。
2024年1月、東京青年会議所大田区委員会の第50代委員長に就任[14]。(同年12月に任期満了)
2025年2月、2025年6月22日執行予定の東京都議会議員選挙で都民ファーストの会公認候補として大田区選挙区から立候補することが発表された[15]。
人物
主な活動
表現の自由とサブカルチャー振興
- 2021年9月、松戸市のご当地VTuber戸定梨香が交通安全PR動画の削除を巡り全国フェミニスト議員連盟から抗議を受けた件で、荻野は青識亜論と共に抗議と公開質問状を提出する署名運動を展開した[19]。
- 2023年6月、埼玉県の水着撮影会中止騒動を受け、渋谷区で開催されたデモ行進(主催:あおちゃんぺ)を支援した[20]。
情報発信とバーチャルYouTuber活動
- 2025年5月現在、X(旧Twitter)ではフォロワー数が10万人を超えている[21]。
- 自ら原案を手がけた政策マンガ[22]を2015年から制作しており、作画は多くの漫画家やイラストレーターが担当している。
- 2020年からバーチャルYouTuber(VTuber)として活動している[23]。
- 2021年、Discord内に自身のサーバー「バーチャル大田区Discord支部」を作成。最盛期には5,000名を超える登録者がいた[24]。
その他
選挙歴
当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 大田区議会議員選挙 | 2015年4月26日 | 29 | 維新の党 | 3653票 | 1.39% | 50 | 30/65 | / | |
当 | 大田区議会議員選挙 | 2019年4月21日 | 33 | 無所属 | 3304票 | 1.33% | 50 | 43/70 | / | |
当 | 大田区議会議員選挙 | 2023年4月23日 | 37 | 無所属 | 8110票 | 3.05% | 50 | 3/82 | / |
政策・主張
- 大田区内の学力格差のデータを公開し、学力の偏在是正を訴える[26]。
- コロナ禍でのイベント施設使用制限に慎重な姿勢を示し、同人誌即売会主催者らと共に東京都に陳情[27]。
- 漫画を活用して政治を身近にすることを目指すと発言[28]。
- 海外(カナダ)のメディアの取材で、児童を性的対象とした漫画を守る必要があるかとの質問に対し、(荻野は非実在青少年を題材とするアニメ・ゲーム等の創作物 (フィクション )については権利を侵害される実在そのものが存在しないことから表現を規制すべきではないという立場のため)守る必要があると回答[29]。
所属団体・議員連盟
- 全国若手市議会議員の会 東京都支部にあたる東京若手議員の会[30]に所属。
- 日本青年会議所の地域組織、公益社団法人東京青年会議所に所属。2022年にわんぱく相撲委員会の副委員長、2024年に大田区委員会の委員長[14]を務めた。
- 消防団 矢口消防団5分団に所属。
作品
- <7月4日、決戦・東京都議会議員選挙>(2021年7月)
- V・VOTE(ぶい・ぼ〜と)【衆議院議員選挙投票啓発動画】(2021年10月)
- シン・サンギインセンキョ【選挙啓発特撮パロディ動画】(2022年7月)
ディスコグラフィ
参加アルバム
タイトル | アルバム | 発売日 | 規格 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
コンピレーション | ココロコスプレ(おぎの稔ver) | VIRTUALIC NATION | 2020年8月11日 | デジタル・ダウンロード | 編曲:Cyber Brigade VTuberコンピレーションアルバム「VIRTUALIC NATION」プロジェクトによる。 VTuber「バーチャル美少女ねむ」の楽曲をカバー。 |
不祥事
口座不正譲渡
2018年10月、前年2月に発生した特殊詐欺事件で荻野の口座が振込先となっていたため、警視庁から犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)に違反し悪用された疑いで事情聴取を受けた。荻野は金融業者を名乗る男に借り入れを申し込んだ際にキャッシュカードなどの送付を求められ、それに従ってしまったところ持ち逃げされてしまったと弁明し、詐欺被害者への弁償の意向を示し謝罪した[9]。日本維新の会は同年10月3日付で党員資格を無期限停止し[9]、同年12月31日付で議員を辞職。その後、2019年4月の選挙で無所属として再選。
脚注
出典
- ^ a b “大田区議会議員名簿”. 大田区. 2025年4月4日閲覧。
- ^ “所属議員 おぎの稔”. 都民ファーストの会. 2025年4月4日閲覧。
- ^ ““マンガで公約をわかりやすく説明する人”…オタク流の選挙宣伝で、“ラブライバー”兼“艦これ提督”の区議員が爆誕!”. おたぽる (2015年4月29日). 2015年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月4日閲覧。
- ^ a b “おぎの 稔(オギノ ミノル)”. 選挙ドットコム. 2025年5月31日閲覧。
- ^ 柿谷 2017, pp. 100–101, 「政治家×シン・ゴジラ 大田区議会議員 おぎの稔」
- ^ 荻野稔 (2017年7月17日). “見た目で判断の難しい持病等への教育の必要性”. アゴラ. 2025年5月29日閲覧。
- ^ “おぎの稔 | 都民ファーストの会 大田区議会議員”. おぎの稔(荻野稔). 2020年9月16日閲覧。
- ^ “大田区議会議員選挙(2015年04月26日投票)”. 選挙ドットコム. 2025年6月4日閲覧。
- ^ a b c “維新区議口座を振り込め詐欺悪用、警視庁が任意聴取”. 日刊スポーツ (2018年10月4日). 2025年4月4日閲覧。
- ^ “大田区議会議員選挙 - 2019年04月21日投票”. 選挙ドットコム. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “議員系Vtuber!おぎの稔(みのり)スタートします!!”. おぎの稔(荻野稔) (2020年4月1日). 2025年5月27日閲覧。
- ^ “大田区議会議員選挙(令和5年4月23日 執行)”. 大田区 (2023年4月23日). 2025年6月4日閲覧。
- ^ “大田区議会だより(令和5年)” (PDF). 大田区 (2023年6月15日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ a b c “公益社団法人東京青年会議所2024組織図”. 公益社団法人東京青年会議所. 2025年4月4日閲覧。
- ^ 「令和7年執行 東京都議会議員選挙 都民ファーストの会 公認候補予定者決定(5次公認) (PDF)」(プレスリリース)、都民ファーストの会、2025年2月3日。2025年2月3日閲覧。
- ^ “所属議員・支部長紹介”. 都民ファーストの会. 2025年5月31日閲覧。
- ^ a b “第4回 「マンガ」で政治をもっと身近に。「オタク議員」が目指すまちづくりとは”. 政治山 (2015年12月). 2023年4月22日閲覧。
- ^ 大田区議会議員_おぎの稔 議員系Vtuber [@ogino_otaku]「【ご報告】」2024年4月1日。X(旧Twitter)より2025年5月27日閲覧。
- ^ “Vチューバーをめぐる「フェミニスト議連」の抗議に署名6万件 なぜ反感を買ったのか?”. 日刊ゲンダイ (2021年6月24日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “あおちゃんぺ 渋谷〝水着パレード〟で女性の活動支援 水着撮影会中止問題受け「何を売るかはワタシが決める」”. よろず~ニュース (2023年6月18日). 2023年6月30日閲覧。
- ^ “大田区議会議員_おぎの稔 議員系Vtuber_都民ファーストの会”. x.com. 2025年5月11日閲覧。
- ^ “政策マンガ”. おぎの稔(荻野稔). 2025年5月29日閲覧。
- ^ “おぎの稔 MinoriOgino 議員系Vtuber【大田区】”. youtube.com. 2025年5月26日閲覧。
- ^ “5000人のオタクが集う議員VTuberのディープなネットコミュニティに潜入”. KAI-YOU (2021年9月18日). 2025年6月4日閲覧。
- ^ “[当事者と地方議員]発達障害・てんかん・自死遺族―おぎの稔 前大田区議”. 政治山 (2019年4月7日). 2025年4月4日閲覧。
- ^ “経済格差、子どもの学習環境の偏在にも自治体は目を向けるべき--- 荻野 稔”. アゴラ (2020年10月3日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ “コロナ禍における同人イベント会場利用に対する要望書を提出しました。”. 選挙ドットコム (2021年5月7日). 2021年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月4日閲覧。
- ^ “【20代当選議員の挑戦】第4回 「マンガ」で政治をもっと身近に。「オタク議員」が目指すまちづくりとは”. 政治山 (2015年12月10日). 2020年9月11日閲覧。
- ^ Inside the Pedophilic Manga Industry in Japan. Vice News. 22 November 2022. 2023年4月22日閲覧。
- ^ “超党派の若手政策集団 | 東京若手議員の会”. 東京若手議員の会. 2021年6月21日閲覧。
参考文献
- 柿谷哲也 編著『シン・ゴジラ機密研究読本』東宝 協力、KADOKAWA(富士見書房)、2017年2月28日。 ISBN 978-4-04-072208-5。
外部リンク
- おぎの稔(荻野稔) - 公式ウェブサイト
- おぎの稔 (@ogino_otaku) - X(旧Twitter)
Weblioに収録されているすべての辞書から荻野稔を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 荻野稔のページへのリンク