荒川邦蔵とは? わかりやすく解説

荒川邦蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 21:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

荒川 邦蔵(あらかわ くにぞう、嘉永5年(1852年)4月 - 明治36年(1903年10月11日)は、明治時代官僚政治家内務省などで務め、福井県知事も務めた。

来歴・人物

長州藩出身。諸官を経て、1892年11月16日牧野伸顕の後をついで、内務省衛生局長から福井県知事に任ぜられた[1]。荒川は県知事として、濃尾地震の被害による道路などの修復に県から全額支出させた[2]。また、県内の女子の就学を奨励した[3]1897年4月6日まで務めた。

1898年、内務省県治局長に任ぜられるがまもなく辞任。その後帝国党の組織に尽力した。1903年10月11日に病死し、同日にを一級進めて正四位に叙される。

栄典

位階
勲章等

著書

  • 1877年5月 『万国公法』(訳書、オーガスト・ウィルヘルム・ヘフター・原著)
  • 1879年7月 『類聚孛国警察法』(寺田祐之・共訳)
  • 1880年7月 『孛国地方行政法類集』(訳書)
  • 1882年7月 『国理論』(訳書、ローレンツ・フォン・シュタイン・原著)
  • 1882年 『孛漏生国法論』(木下周一・共訳、ヘルマン・シュルツェ=デーリチュ・原著)
  • 1883年5月 『独逸学ノ利害及国家ニ対スルノ得失』(ヘルマン・ロエスレル・述)
  • 1884年5月 『孛国地方自治一班. 第1,2』
  • 1886年5月 『孛国地方制度一斑』(訳書、カール・フライヘル・フォン・シュテンゲル・原著)
  • 1888年5月 『孛国地方制度一斑』(編)

脚注

  1. ^ "福井県史 年表(1891~1900年)" 福井県文書館: 2008年3月8日閲覧.
  2. ^ "『福井県史』通史編5 近現代一" 末広要和 (福井県文書館): 2008年3月8日閲覧.
  3. ^ "『福井県史』通史編5 近現代一" 柳沢芙美子 (福井県文書館): 2008年3月8日閲覧.
  4. ^ 『官報』第2536号「叙任及辞令」1891年12月11日。
  5. ^ 『官報』第4172号「叙任及辞令」1897年6月1日。
  6. ^ 『官報』第2703号「叙任及辞令」1892年7月2日。
  7. ^ 『官報』第3451号「叙任及辞令」1894年12月27日。

参考文献

  • 東京経済雑誌社『日本人名辞書』1921年。 この記述には、パブリックドメインの本書の翻案を含む。
  • 上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。
  • 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。

関連項目






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「荒川邦蔵」の関連用語

荒川邦蔵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



荒川邦蔵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの荒川邦蔵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS