草刈愛美
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 01:08 UTC 版)
草刈 愛美 | |
---|---|
別名 | Ami Kusakari |
生誕 | 1980年4月30日(45歳) |
出身地 | ![]() |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
レーベル |
|
配偶者 | 一般男性[1] |
事務所 | ヒップランドミュージック |
共同作業者 | サカナクション |
草刈 愛美(くさかり あみ、1980年4月30日 - )は、日本のベーシスト、DJ、作曲家。ロックバンド・サカナクションのベーシスト。東京都出身。
人物・来歴
1980年4月30日に東京で生まれる[2][3]。幼少期から音楽教室に通い、ピアノを習っていた[4][5]。ギターにも触れられる環境があり、自分の好きなように音で表現できることを楽しんでいたものの、指導を受けながらの練習は嫌いであったと語っている[4]。バレエを習っていたこともあり、この頃はもっぱらクラシック音楽のみを聴いていた[5]。
小学生の頃に北海道に引っ越し[SOL 1][5]、引っ越した先で出会った友人と楽曲制作を行っていた[4]。1994年、中学2年生の春にその友人と共にバンドを結成する際に初めてベースを購入した[SOL 2][4]。当時のバンドではオリジナル楽曲を制作していた他、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどの楽曲をコピーしていた[4][6]。
大学生になる頃には、初めて結成したバンドの他にも多くのグループに所属していた他、様々なバンドのサポートメンバーとしても活動を続けた[4]。この頃からサカナクションの前身バンド「ダッチマン」と対バンを行っていたため[7]、山口・岩寺とは親交があった[4]。
かつて所属していたバンドのうち「札幌ハニー」[SOL 3]というバンドが夕張市で行われたイベントに出演した際に審査員を務めていた上田ケンジと知り合った[4][8]。その後、2002年に上田がプロデュースしたコンピレーションアルバム『灰色フランネルの森』にはこのバンドの楽曲が収録されている。
2004年にはGO!GO!7188のユウが発売したソロ・アルバム『てんのみかく』の制作に二胡の奏者として参加した[4]他、芸能事務所CREATIVE OFFICE CUEが主催するライブイベントCUE DREAM JAM-BOREEにも出演しTEAM NACSのバックで演奏した[9]。
2006年の春[10]、それまでのバンドでの活動が休止した時期に山口および岩寺からの誘いにより、サカナクションにサポートベーシストとして協力しはじめた[11][7]。当時の正式はメンバーは山口と岩寺のみであり、先に活動を共にしていた江島、岡崎もサポートメンバーであった[10][11]。
その後、ビクター傘下のレーベルBabeStar Labelからメジャーデビューの打診があり、ファーストアルバム『GO TO THE FUTURE』の本格的な制作が始まるにあたり、草刈は江島・岡崎とともにサカナクションの正式なメンバーとして加入するに至った[11]。
2015年1月3日には一般男性との婚約および妊娠とライブ活動の一時休止を発表[1]。同年6月5日に第一子の出産を報告した[SOL 4]。
2025年4月25日には初のソロ・アルバム『Garden Studies』をリリースした[12]。
ディスコグラフィ
サカナクションとしての作品やサカナクションの一部のメンバーと制作した作品については「サカナクションのディスコグラフィ」を参照されたい。
アルバム
発売日 | タイトル | リリース形態 | レーベル | |
---|---|---|---|---|
1st | 2025年4月25日 | Garden Studies | 配信 | NF Records (Victor Entertainment) |
参加作品
発売・公開日 | 作品名 | 協同アーティスト・企画 | 役割 | 出典 |
---|---|---|---|---|
2011年12月 | Sonic Fireworks (MAZDA 新世代デミオ TVCMバージョン) |
avengers in sci-fi | ボーカル | [13] |
2017年8月16日 | GRY | DAOKO | ベース | [14][広報 1] |
2020年3月4日 | 群青 | 神山羊 | ベース | [15] |
2021年9月26日 | なにやってもうまくいかない | meiyo | ベース | [16] |
2022年5月4日 | Last | 井澤惇 | コーラス | [17] |
2024年1月31日 | iris / pray for peace | mabanua、YonYon | ボーカルなど | [18] |
2024年12月18日 | DRIFT feat. Ami Kusakari | 井澤惇 | ボーカル | [19] |
ライブ・イベント
サカナクションのメンバーとして出演したワンマンライブやイベントについては「サカナクション#ライブ」等を参照されたい。
開催日 | 会場 | 公演タイトル | 配信・備考・出典 |
---|---|---|---|
2010年6月4日 | STUDIO COAST | NEXUS ANNEXUS | 山口と共にDJとして出演した[20] |
2010年9月17日 | cube garden | MoASIBI brix | DJとして出演した[21] |
2010年11月12日 | STUDIO COAST | NEXUS ANNEXUS | 山口と共にDJとして出演した[22] |
2019年8月19日 | 代官山UNIT | 世武裕子presents united #1 | 世武裕子主催のライブイベントに江島と共に出演した[23] |
2024年4月4日 | BLUE NOTE PLACE | よんよんの日 with Shin Sakaino Band | 2日目の公演のみゲストボーカルとして出演[24][25] |
2024年4月29日 | P.O.南青山ホール | ウカブオト 〜Superposition〜 by kyoka + 草刈愛美(サカナクション) | 会場の開業を記念した公演[26][27]。この公演で制作された楽曲はおよそ一年後に草刈の1stアルバム『Garden Studies』として配信リリースされた[12]。 |
脚注
出典
- ^ a b “サカナクション草刈愛美が妊娠、ライブ活動は秋以降”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2015年1月3日). 2025年4月27日閲覧。
- ^ 「サカナクション「GO TO THE FUTURE」特設サイト」『ビクターエンタテインメント』ビクターエンタテインメント、2022年7月1日。2023年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月6日閲覧。
- ^ サカナクション 2018a.
- ^ a b c d e f g h i 橋詰知明 2010, p. 14.
- ^ a b c 「Cover Artist|草刈愛美(サカナクション) -前編-」『FenderNews』Fender Musical Instruments Corporation、2023年8月9日。2023年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月30日閲覧。
- ^ 「The Professional Vol.2|草刈愛美(サカナクション)」『FenderNews』Fender Musical Instruments Corporation、2020年11月14日。2021年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月30日閲覧。
- ^ a b 奥野武範「第4回 バンドはゆっくり変わっていく。|特集 バンド論。 No.001 サカナの泳ぐ植物園。山口一郎にとってバンドとは何か|ほぼ日刊イトイ新聞」『ほぼ日刊イトイ新聞』株式会社ほぼ日、2021年1月28日。2021年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月30日閲覧。
- ^ 橋詰知明 2010, p. 20.
- ^ 大泉洋「色々話したいことがありまして。(大泉洋)- CUE DIARY」『クリエイティブオフィスキューオフィシャルウェブサイト』株式会社クリエイティブオフィスキュー、2015年10月28日。2021年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月30日閲覧。
- ^ a b 有泉智子 2009, p. 18.
- ^ a b c 有泉智子 2010, p. 33.
- ^ a b “草刈愛美(サカナクション)、1stアルバム『Garden Studies』配信リリース”. Billboard Japan. 阪神コンテンツリンク (2025年4月26日). 2025年4月27日閲覧。
- ^ “アベンズ提供マツダCMソングにサカナクション草刈が参加”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2011年12月8日). 2021年9月26日閲覧。
- ^ “DAOKO新作にMummy-D、アヴちゃんらによるリミックス音源も”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2017年11月23日). 2021年10月12日閲覧。
- ^ “神山羊「群青」インタビュー”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年3月10日). 2022年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月6日閲覧。
- ^ “meiyoが「なにやってもうまくいかない」でメジャーデビュー、サカナクション草刈愛美とコラボ”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年9月26日). 2021年9月26日閲覧。
- ^ “LITE井澤惇、サカナクション草刈愛美の声をエディットした楽曲「Last」配信リリース”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2022年5月4日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ “サカナクション草刈愛美、mabanua、YonYon“ベースの日”ライブのコラボ曲リリース”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2024年1月19日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ “LITE・JunIzawa新曲でサカナクション草刈愛美が歌唱、無機質さと人間味が共存”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2024年12月18日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ “6月開催「NEXUS」でサカナ、スカパラメンバーがDJプレイ”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2 April 2010. 2025年4月26日閲覧.
- ^ “クボタマサヒコ&カトウタロウの新イベント、9月に札幌開催”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 5 July 2010. 2022年10月8日閲覧.
- ^ “<NEXUS>、初日のオールナイトイベント「NEXUS ANNEXUS」にDJ BOTSとSAKUが出演”. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. BARKS (2010年11月10日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “世武裕子、企画ライブシリーズ『united』開催 初回はサカナクション 江島啓一、草刈愛美DJ出演”. リアルサウンド. 株式会社blueprint (2019年7月11日). 2019年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
- ^ 「YonYon、新曲“Make My Day”配信 主催イベントにSamuel Seo、草刈愛美、Sagiri Sólら出演」『Spincoaster』株式会社Spincoaster、2024年3月15日。2024年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ “YonYon “よんよんの日” with Shin Sakaino Band”. BLUE NOTE PLACE. ブルーノート・ジャパン. 2024年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ “P.O.Minamiaoyama Hall 開業記念に『ウカブオト~Superposition~ by Kyoka+草刈愛美(サカナクション)』4月29日(月・祝)1日限りのトーク&ライブ開催決定!” (Press release). 株式会社ピーオーリアルエステート. 21 March 2024. 2025年4月27日閲覧.
- ^ “P.O.Minamiaoyama Hall 開業記念企画『ウカブオト~Superposition~ by Kyoka+草刈愛美(サカナクション)』1日限りのトーク&ライブ開催決定!” (Press release). 株式会社シアターワークショップ. 21 March 2024. 2025年4月27日閲覧.
バンド公式・所属事務所・関係者による告知
- ^ “江島啓一、草刈愛美がDAOKOの楽曲に参加”. サカナクション公式サイト. サカナクション (2017年12月20日). 2021年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月12日閲覧。
TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』の放送後記
- ^ “「リモート『一問一郎!』」”. サカナLOCKS!. 10 July 2020. JFM. TOKYO FM. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月30日閲覧.
- ^ “「副担任、江島&草刈先生が登場 『バンド部』」”. サカナLOCKS!. 9 July 2012. JFM. TOKYO FM. 2022年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月30日閲覧.
- ^ “「『サカナクション カルトクイズ』開催!!」”. サカナLOCKS!. 12 June 2020. JFM. TOKYO FM. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月30日閲覧.
- ^ “草刈愛美先生、出産おめでとうございます!&サカナクション全国ツアーの開催を発表!!”. サカナLOCKS!. 11 June 2015. JFM. TOKYO FM. 2023年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月30日閲覧.
参考文献
書籍
- 有泉智子「サカナクション(取材:鹿野淳)」『MUSICA』第03巻第02号、FACT、2009年2月15日、16 - 23頁、ASIN B001P10X1Y。
- 有泉智子「COVER STORY サカナクション白書 『kikUUiki』全曲解説&山口一郎サカナ前史(取材:鹿野淳)」『MUSICA』第04巻第05号、FACT、2010年4月15日、12 - 33頁、ASIN B003ANS8EY。
- サカナクション 著、魚図鑑編纂委員会、企画編集部 編『魚大図鑑』平林奈緒美、伊東総研、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、2018年3月28日。VIZY-491。
- 萩原じいの「FEATURED BASSISTS 2 草刈愛美 サカナクション *約6年ぶりのアルバムで見せた、ベーシストとしての進化とは?」『ベース・マガジン』第33巻第08号、リットーミュージック、2020年8月1日、24 - 31頁、ASIN B07T3JQ4BT。
- 橋詰知明「FEATURED BASSISTS 1 草刈愛美 サカナクション *新作『kikUUiki』を泳ぎ回る絶妙プレイに注目せよ!」『ベース・マガジン』第24巻第04号、リットーミュージック、2010年4月1日、12 - 25頁、ASIN B003ALBX3O。
外部リンク
- サカナクション公式サイト
- ビクターエンタテインメントによるアーティストページ
- 草刈愛美 (@amikusakari) - Instagram
草刈 愛美(くさかり あみ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:51 UTC 版)
「サカナクション」の記事における「草刈 愛美(くさかり あみ)」の解説
生年月日は (1980-04-30) 1980年4月30日(41歳)。
※この「草刈 愛美(くさかり あみ)」の解説は、「サカナクション」の解説の一部です。
「草刈 愛美(くさかり あみ)」を含む「サカナクション」の記事については、「サカナクション」の概要を参照ください。
- 草刈愛美のページへのリンク