芳香族ニトロ化合物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 05:08 UTC 版)
白金触媒存在下に接触水素化を行うとアニリン誘導体が得られる。パラジウムやニッケル触媒なども用いられる。水素源は水素ガスのほか、ギ酸アンモニウムを用いてもよい。ほか、塩酸酸性中で鉄や亜鉛、スズなどの金属粉末やスズ(II) 塩を使ったり、亜ジチオン酸ナトリウムを還元剤とする方法も知られる。 ニトロ基を持つ化合物は芳香族求核置換反応を起こしやすい。また、親電子置換反応では不活性化基として作用する(配向性も参照)。基質によってはニトロ基自身も脱離基となり得る。 ほか、Reissert インドール合成、von Richter 転位は、芳香族ニトロ化合物を基質とする人名反応として知られる。
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