トリニトロアニソールとは? わかりやすく解説

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トリニトロアニソール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/28 13:15 UTC 版)

トリニトロアニソール
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.149.212
EC番号
  • 620-419-8
PubChem CID
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 C7H5N3O7
モル質量 243.13 g mol−1
外観 黄色の葉状の結晶
密度 1.61 g/cm3
融点

68 °C, 341 K, 154 °F

沸点

爆発

への溶解度 水に溶けない。ジエチルエーテル、熱エタノールに溶ける。
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
爆発性
GHS表示:
Danger
H201, H302, H312, H332, H411
P210, P230, P240, P250, P261, P264, P270, P271, P273, P280, P301+P312, P302+P352, P304+P312, P304+P340, P312, P322, P330, P363, P370+P380, P372, P373, P391, P401, P501
爆発性データ
爆速 6,800 m/s, 仮比重 1.57
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

トリニトロアニソール (trinitroanisole) とは、芳香族ニトロ化合物の一種。6種の構造異性体が存在し、2,4,6-体は構造がピクリン酸のメチルエーテル誘導体に相当するため、ピクリン酸メチルピクリン酸メチルエーテルメチルトリニトロフェニルエーテルとも呼ばれる。エタノールから再結晶させると黄色葉状晶になる。

アセトンに可溶、ベンゼンエタノールに難溶、リグロインに極めて難溶。

トリニトロクロロベンゼンのメタノール溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてできる赤色沈殿塩酸を加えて製造する。

金属腐食させたり、危険な塩を作らず、融点も低いためにかつてトリニトロトルエン (TNT) の代用として各種軍用炸薬に使われたこともあったが、今では爆薬としてはほとんど使われていない。

異性体

  • 2,3,4-体: 融点 155 ℃
  • 2,3,5-体: 融点 104–106.8 ℃
  • 2,4,6-体: 融点 67–68 ℃
  • 3,4,5-体: 融点 119–120 ℃

出典




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