花間集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 00:21 UTC 版)
『花間集』は、詞の総集である。全十巻。五代の時の後蜀の趙崇祚が編纂したものであり、集が成ったのは広政3年(940年)、同年付けの欧陽炯の序がある。総て十数名の作家の五百余首の作品を収録。唐の温庭筠・皇甫松、五代の韋荘・薛昭蘊・牛嶠・張泌・毛文錫・牛希済・欧陽炯・和凝・顧夐・孫光憲・魏承班・鹿虔扆・閻選・尹鶚・毛熙震・李珣ら18家500余首である。欧陽炯の序ではこの体制の作品を「詩客曲子詞」と称する。74種の牌調(詞牌)を使用し、その中で、浣溪沙と菩薩蛮・臨江仙・酒泉子の使用が最多である。四庫全書においては集部である。 花間集の各時代の詞風への影響は遠く遥かに及ぶ。陸游は花間集を簡古の趣があると見なしていた。
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