舞台機構におけるバトン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:37 UTC 版)
舞台におけるバトンは舞台機構の一種で、舞台照明器具(灯体)や音響スピーカー、幕類、美術オブジェなどを吊るして昇降させる棒(パイプ)のことである。 かつては木材・竹製だったものが、のちに鋼管等の金属製が主流になったことにより「鉄管」と称する場合もある。 バトンは金属ワイヤーによって、舞台上部の「すのこ」からプーリー(滑車)を介して昇降装置に導かれている。例外もあるが、多くの場合は直線形状で舞台に対して平行に設置されており、綱元にある手動昇降装置、もしくは舞台機構操作盤での押しボタン操作などによる、電動・油圧などの動力機構によって昇降させる。任意の位置に常設のバトンが存在しない場合は、ロープ・ワイヤーを「すのこ」や舞台上部側面の「ギャラリー」上から垂らし、直接吊り上げて仮設する事例も多い。 舞台照明器具の一種であるサスペンションライトを吊る為のバトンはサスバトンと呼び、その電源を取るために「フライダクト」と呼ばれるコンセントボックスがバトン上部に平行して取り付けられている。他にボーダーライトやアッパーホリゾントライトもバトンに吊られている照明器具であるが、これらは「ボーダーバトン/ホリゾントバトン」とは呼ばず、単に「ボーダー」、「アッパー」などと呼称される。 特に用途を限定せず、何も吊っていない(使用していない)状態のバトンは空バトンもしくは単にバトンと称する。いずれの場合も、客席に近い側から1、2、…と数える。ex)1サス、2サス、1バトン、2バトン…
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