自由主義神学・新正統主義における諸見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 05:21 UTC 版)
「教理」の記事における「自由主義神学・新正統主義における諸見解」の解説
プロテスタント正統主義から離れた、自由主義神学やカール・バルトらの新正統主義の立場では、誤りない神のことばとしての聖書の客観的な権威を認めないため、組織神学の語を用いずに、教義学と呼ぶ。 日本キリスト教協議会(NCC)の『キリスト教大事典』(1963年)の「教義」「教義学」はバルト主義者の熊野義孝が執筆しており、教理については項目自体が無い。 自由主義神学(リベラル神学)では教理批評がなされる。これをドイツ語からの訳語として「教義史」「教理史」(Dogmengeschichte)と呼ぶ。ヨハン・フリードリヒ・ヴィルヘルム・イェルザレムがその創始者であり、アドルフ・フォン・ハルナックによっても展開された。NCCの『キリスト教大辞典』の「教理史」の項目では批判的教義研究であるDogmengeschichteについて解説されている。 自由主義神学者ヴァルター・バウアーは、初期キリスト教の教理は、現代の異端だと主張している。正統と異端の区別を認めない、万人救済主義の立場も存在する。 H.シュトラットマンは、聖書を根拠として教理を立証した従来の方法を退けている。
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