自然・土地利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:42 UTC 版)
ほぼ全体が砂丘であるものの東部に位置する奈多の玄界灘側の奈多海岸には更新世に堆積したテラス状の崖となっている古い砂丘もあり、西部には大岳・小岳のような古第三紀層の丘陵部もある。奈多の玄界灘側の砂丘にはクロマツの松林が広がり奈多松原とよばれる。松原の砂丘上に「志式神社」(三郎天神)がある。 砂州の幅は一様でなく、西の西戸崎と東の雁の巣で博多湾側に向かって砂嘴が伸び、前者では幅2キロメートルを超えるが、その間では幅0.5キロメートルを切るところもある。先端部の志賀島との間およそ1キロメートルは砂州の幅が特に狭くなり、玄界灘と博多湾の対照的な海が迫った光景が広がる。ここは満潮時には一部が海水で区切られることがあるため道切(みちきれ、満切)と呼ばれ、橋がかけられている。18世紀の『筑前国続風土記』によれば、当時は道がつながることの方がまれであった。 砂州の中央部から西北部にかけては公園やレクリエーション地区で、その一番東には福岡市雁の巣レクリエーションセンター、西には海の中道海浜公園やマリンワールド(水族館)、西戸崎シーサイドカントリークラブ(ゴルフ場)、クレイン福岡(乗馬)などがある。一方、東部の奈多・雁の巣や西南部の西戸崎・大岳には住宅地がひろがっており、1万5千人余りの人々の生活の場でもある。 また、雁の巣レクリエーション施設に接する形で、国土交通省福岡航空交通管制部が設置されている。
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