自殺の危惧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:42 UTC 版)
同業の先輩である8代目林家正蔵(後の林家彦六)からは「談志は自殺するのでは」と危惧された。正蔵がそう発言したのは、談志が国会議員になったばかりの絶好調の頃であったのだが、正蔵に言わせると「談志はやることなすことが全て当たり、成功したので、現実の世の中が馬鹿馬鹿しく思えるのではないか」とのことだった。正蔵は談志本人に直接そのことを指摘しなかったが、他の多くの人物には語っていた。その1人である川戸貞吉がこの事実を本に書き、公の知るところになった。 晩年の談志は、テレビで「死ぬつもりでいたからね。(でも)自殺ができないってことになって……。本当の話だもん」と、自殺願望が抑え切れなくなっていることを告白し、「談志は自殺する」という正蔵の予言について「(今から見れば)当たっている」と評した(川戸との対談にて。紀伊国屋書店第85回新宿セミナー、2007年9月16日)。公式ホームページ『地球も最後ナムアミダブツ』の「今日の家元(日記欄)」にも自殺をしたくてもできない葛藤が書き込まれたが、この危惧は現実とはならなかった。
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