自動車向け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 04:04 UTC 版)
自動車の前照灯改良の過程で商品化されたため、主に自動車のそれに用いられることが多く、特にアメリカ市場においては、1940年から1983年にかけての44年間、規格サイズのシールドビームの装着が義務付けられていたこともあり、欧州車や日本車もアメリカ市場向け車両は必ずシールドビームが装着されることとなっていた。しかし、規格化されたことで大きさ・形状が決まってしまい、車両デザインの幅が狭まったことで没個性化の原因の1つとされ、後により高輝度・長寿命な白熱電球等が作られたことで、自動車用のそれは新車では用いられなくなっている。また、ハロゲンランプに比べて輝度が低いこと、構造上レンズの材質がガラスに限定されるために人身事故を想定した衝突安全性を満たせないことなどから、保安基準に適合しなくなっており、日本国内メーカーでは生産が中止されて入手が困難な事例も発生している。こうした近況に対して、純正部品の供給では代替として外部形状は同じでバルブのみハロゲンバルブに交換できる構造の「セミ・シールドビーム」や、構造上はシールドビームであるが、フィラメントを白熱電球からハロゲンランプに置き換えて光量の向上を図った「シールドビーム・ハロゲン」と呼ぶ一体式が、主に角型ランプを中心に用意されている。
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