脱皮現象を起源とする説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:02 UTC 版)
「死と再生の神」の記事における「脱皮現象を起源とする説」の解説
蛇や昆虫などの動物は成長する過程で脱皮という現象が見られ、古い身体を脱ぎ捨てて新しい身体を獲得する。古代人はその観察から復活・再生の象徴として捉え、特に蛇はエジプトの拝蛇教や、旧約聖書に出る青銅の蛇などが有名である。さらに、ヘレニズム期には自らの尾を咬む蛇、ウロボロスとして各地で永遠のシンボルとされた。蛇を邪悪なものとしたイメージは『創世記』のイヴの誘惑に出てくる蛇を悪魔と結びつけた後世のキリスト教の影響であるが、青銅の蛇やイエスの言葉でもある「蛇のとおり賢く、鳩の通り純粋になりなさい」の言葉からもわかる通り、キリスト教でも二面性をもっている。なお、聖書外典を所持していたグノーシス派の一部にも蛇を善の側とする見方が存在する。日本では奈良県大神神社に伝わる三輪山伝説が代表的なもの。
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