能郷発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:24 UTC 版)
濃飛電気が自社建設した2か所の発電所のうち古いものは能郷発電所という。所在地は岐阜県本巣郡根尾村大字能郷(現・本巣市根尾能郷)。根尾川支流能郷谷川にある水力発電所で、使用水量最大20立方尺毎秒(0.57立方メートル毎秒)・有効落差112尺(33.9メートル)にて140キロワットを発電する。 1921年(大正10年)10月に運転を開始した。元は長島発電所建設工事用の電源を得るための発電所であるが、翌1922年(大正11年)7月に一般供給用発電所とする認可を取得、7月26日より出力の一部を割いて地元根尾村に対する配電を始めた。長島発電所完成後の1924年(大正13年)4月、「根尾興業株式会社」への譲渡が逓信省より認可され、能郷発電所は濃飛電気の手を離れた。その後合同電気時代の1934年(昭和9年)3月、根尾興業の電気事業が合同電気へと譲渡される。2年後の1936年(昭和11年)6月、能郷発電所は合同電気により廃止された。
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