肥料植物・緑化植物として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 04:11 UTC 版)
マメ科には根粒などを持っているものが多く、それらは自力で肥料が作れるため、荒れ地でよく育つ。これは栽培植物としての扱いやすさにもつながるが、そのために荒れ地の緑化に使われる例もある。アカシアやギンゴウカンがその代表例である。日本ではかつてニセアカシアをよく利用した。水田におけるゲンゲなどは緑肥植物としても使われている。半面で、この窒素固定を自分で行なう生態のため、別の場所への人為的な移植が難しい種もある。このため特に実生の場合は、植えたい場所に種子を直播きするのが良いとされているが、現在は素材の関係でポットごと土に植えるとポットは土に帰る仮植ポットなどもあるのでそれを利用するのも有効である。 近年では、エビスグサやヘアリーベッチ(和名ナヨクサフジ)などが土壌改善(窒素固定、、リン酸固定、硬盤粉砕など)や雑草類の抑制(ヘアリーベッチ)線虫抑制(センナ属、タヌキ豆など)多くの有用効果が認められてきており、農家や家庭菜園を嗜む者など収穫目的の人々や、新宅などの庭の土壌を改善したいとする園芸家の間などで積極的に導入される動きも多く見られる。
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