肥料鉱物調査所の設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:19 UTC 版)
明治30年代に入ると日本のリン鉱石輸入額が増え、官民ともにリン鉱石に関する関心も高まってきた。1900年には地質調査所土性課はリン鉱石調査に関する臨時費の獲得に成功した。そして1901年4月にリン鉱石など肥料原料の鉱物についての調査研究を行う専門機関、「肥料鉱物調査所」が設立された。4月26日、恒藤は新設の肥料鉱物調査所の所長に任命される。なお恒藤は地質調査所土性課長を辞任したわけではなく、兼職扱いであった。肥料鉱物調査所の職員の多くも地質調査所と兼職扱いであった。 新設の肥料鉱物調査所の所長となった恒藤は、部下とともに精力的に全国各地でリン鉱石探査に乗り出した。各地の調査の中で注目されたのは三重県の鳥羽地域のリン鉱石であった。しかし内地のリン鉱石の産地の中からは、質量ともに肥料の原料として事業化するにふさわしいものは見いだせなかった。
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