肝小葉
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肝小葉(かんしょうよう、英:hepatic lobule)とは肝臓において肝細胞の配列により小葉構造を形成する領域であり、肝小葉の間には小葉間結合組織が存在する。肝小葉は中心静脈を中心部とした六角柱状の構造を示し、肝細胞は板状に連続して配列している。正常な状態では肝小葉の観察は困難であるが、ブタでは小葉間結合組織がよく発達しているため、肝小葉の小葉構造を容易に観察することができる。小葉間結合組織は小葉間動脈、小葉間静脈、小葉間胆管を有する(肝三つ組)。肝細胞から分泌された胆汁は毛細胆管に分泌され、小葉中心部から小葉間胆管に移行する。
- 1 肝小葉とは
- 2 肝小葉の概要
肝小葉
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「肝小葉」も参照 肝臓の線維膜は肝門で脈管、神経、胆管とともに血管周囲線維鞘として肝実質中に侵入し、小葉間結合組織として実質を無数の肝小葉(かんしょうよう、hepatic lobules、lobuli hepatis)に区画する。線維膜はさらに微細な細網線維を分派して機材として肝小葉に入り込む。肝小葉は多角形で、幅1.0 - 1.7 mm、高さ1.5 - 2.5 mmの肝臓の最小構成単位。イヌでは肝小葉は小さいが、ブタの肝小葉は大きく、特に老個体で発達する。ブタの小葉間結合組織も多量で、肝臓表面からも容易に肝小葉が区別でき、結合組織中に弾性繊維を多く含むため強固である。ウサギの結合組織の量はやや多いが、その他の家畜では結合組織の量が少なく顕微鏡による観察でも数個の小葉の会合部にだけやや多量に認められる程度で、質は柔らかく脆い。
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