聴覚残存の可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 05:49 UTC 版)
「パム・レイノルズの臨死体験」の記事における「聴覚残存の可能性」の解説
パムは体外離脱により、頭部を切開中の手術室内の状況を見聞きしたが、その時はまだ脳幹の機能が停止していなかった。そして、一般的にしばしば見られるケースとして、手術時に麻酔不足により聴覚が残存していたため、医師たちの会話を記憶していた患者がいる事が既に報告されている。また、定期的に100デシベルのクリック音が出されるイヤホンがパムの耳に装着されていたが、それは聴覚を完全に奪うまでは至らなかった、と見る者もいる。そのため、パムは麻酔不足で手術室の会話を肉体の耳で聞いており、後からそれを体外離脱の記憶と取り違えたのではないか、という疑念が出されている。 セイボムは手術当時のバーロウ神経学研究所のイヤホン技術担当者にインタビューを取り、この意見にも反論している。パムが耳に付けていたイヤホンは耳管をしっかりと塞ぎ、ガーゼとテープで耳全体を覆うものであるため、パムがこれを付けながら重度の麻酔下の中で会話を聞いていた事はありそうにない、と述べている。100デシベルの音はオーケストラのフルボリュームに相当し、「肉体の耳を通せば」必ず聞こえるはずであるが、体外離脱中のパムはこのクリック音は聞いていない。
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