聖書における幕屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 21:36 UTC 版)
幕屋(英語: Tabernacle、ヘブライ語: מִשְׁכַּן、mishkan)は聖書に登場する移動式の神殿。会見の天幕(かいけんのてんまく)とも呼ばれる。ただし、過去の聖書翻訳において、幕屋(ミシュカーン(ヘブライ語版、ドイツ語版))と天幕(オーヘル(ヘブライ語版、英語版))とを明確に区別しているものはあまりなく、それぞれの翻訳間に表記のばらつきが存在する。以下は、出エジプト記に見られる「会見の天幕」についての説明である。 幕屋は、モーセによる以下の指示に従い、ベツァレル(ヘブライ語版、英語版)が作成した。 幕屋の作成に関連した指示は次のとおり(「出エジプト記」25-30章)。 契約の箱、および幕屋内で使用する備品(25章) 幕屋、聖所と至聖所とを区切る垂幕(26章) 犠牲を捧げる祭壇、中庭(27章) 祭司の職服(28章) 香を焚く祭壇(30章) 移動の際にはアロンの家系の祭司たちが解体し、レビ族が運搬の任に当たったと伝えられる(民数記 4章)。ヘブライ語のミシュカーンは「住居」という意味であり、神の住まう所であるとされ、後に、ソロモン王が神殿を建設するまでの間、その役割を果たした。
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