翁島別邸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 09:02 UTC 版)
翁島別邸は岡田家22代当主が1924年(大正13年)に建てた別荘であり、隠居所である。22代岡田嘉右衛門は古河市兵衛の足尾銅山経営に渋沢栄一とともに大口出資した人物である。 日光例幣使街道をはさんで岡田記念館の反対側、巴波川の荷揚げ場跡付近の小平町1-23にある。木造2階建て桟瓦葺きの主屋と土蔵がある。主屋は1924年(大正13年)、土蔵は1928年(昭和3年)の築で、地元・栃木の工匠らがそれぞれの技を競い合って建てた。幅90 cm×長さ11.8 m×厚さ3 cmのケヤキの1枚板を使った廊下や、樹齢3000年の屋久杉を使った天井、吉野杉の床柱など、建材に贅を凝らし、特にケヤキの1枚板の廊下は、それだけで家1軒が建つと言われるほどの高価なものある。別邸の玄関に入ると、自動的に音声案内が流れる仕組みを採用する。1階と2階の両方見学が可能で、2階にある「三山閣」からは筑波山、男体山、富士山の3山を望むことができた。 別邸の中庭には竹林やコイの棲む池がある。
※この「翁島別邸」の解説は、「岡田記念館」の解説の一部です。
「翁島別邸」を含む「岡田記念館」の記事については、「岡田記念館」の概要を参照ください。
- 翁島別邸のページへのリンク