編集前提の撮影用スタジオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:50 UTC 版)
「スタジオ (映像撮影)」の記事における「編集前提の撮影用スタジオ」の解説
編集前提の撮影用スタジオは、編集したのちに作品として仕上げることを目的とした映像を撮影するスタジオである。生放送・スタジオ撮影がないドキュメンタリー以外の大半の番組が対象となるため、かなり受け持ち範囲が広い。また、このタイプのスタジオでも副調整室はある程度の機能を持っているため、生放送用スタジオには劣るにせよ、主調整室と回線を直結すれば、生放送を行うことも可能である。 このタイプのスタジオの典型的なものは、テレビドラマなどの撮影に使われるスタジオである。このようなケースでは、大規模なセットを組む必要が出てくることが多いため、副調整室よりもフロアの方に重点が置かれる。フロアの面積を広く取り、高さなども余裕を持たせる必要がある。また、生放送と比べると撮影が長時間に及ぶことが多いために、出演者やスタッフの休憩用スペースなども必要となる。セットの組み立てや解体なども日常的に行われるため、大道具担当チームなどとも連携を取る必要があり、大道具倉庫などとも組みあわせて設計される。大は小を兼ねるで、広いスタジオに複数のセットを組み、時分割して複数の番組が共用するといったことも行われる。 機材は、そのスタジオ専用のスタジオカメラのほか、収録用のビデオデッキに重点が置かれて整備されている。バラエティ番組の収録の際には、出演者に取材ビデオを見せる必要があることから、ビデオ再生機材やひととおりの音素材再生機材も用意されているが、それらは生放送用のスタジオほどには重視されない。
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