統計・割合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:55 UTC 版)
精神病質者(※マイルド・サイコパスも含む)は、人口に対し決して少なくない一定数(0.2%から3.3%)で存在し続けていると見積もられており「学校のクラスに一人くらい」「会社にも必ず何人もの」精神病質者がいると考えられ、4%とする研究もある。一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、精神病質者は人を騙すことを得意としているため、それを専門家でない者が見分けることは、非常に困難である。日本にもおよそ120万人いると推定される[要ページ番号]。下記の様に統計的見積もりに、バラつきがあるのは、後述する「マイルド・サイコパス」を含めるか、含めないかによる相違である[要ページ番号]。 反社会性パーソナリティ障害の一般人口における有病率は、男性3%、女性1%ほど ロバート・ヘアとポール・バビアクは「女性のサイコパスが統計的に少なく出やすい、または見落とされやすい理由」として、サイコパスの特徴が見られる人間に対して、精神科医は「男性の場合は『サイコパス』と診断するが、女性の場合は『パーソナリティ障害(演劇性・境界性・自己愛性)』などの異なった診断を下しがちなこと」と「『女性はサイコパスでない』という先入観」によると推測している。 マーサ・スタウトによれば、アメリカでは25人に1人(約4%)とされる。「その多くが犯罪者でなく身近にひそむ異常人格者である」という「マイルド・サイコパス」の実態は反映していない(#診断を参照)。 米国には少なくとも300万人、ニューヨークだけでも10万人のサイコパスがいると、ロバート・ヘアは統計的に見積っている[要出典]。J・ブレアはアメリカでは反社会性人格障害のうち4分の1がサイコパスであるとしておりその率は全体の0.25%である。 英国ボンド大学のネイサン・ブルックスによる2016年の研究によると、CEOの5人に1人はサイコパスであり、企業の上司の21%が臨床的に重要なサイコパス特性を示しているそうである。これは言い換えれば、受刑者と同じような割合である。 英国では、サイコパスは犯罪者の約8%に過ぎないが、「永続的で暴力的な」犯罪者の約半数はサイコパスである。
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