経済・金融面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 10:05 UTC 版)
「中華人民共和国の世界貿易機関加盟」の記事における「経済・金融面」の解説
WTO元年となった2002年の中国の対外経済関係は、「WTO加盟効果」を十二分に発揮した成果を見せた。同年1月から12月の中国の輸出入実績は初めて6000億ドルを突破し、前年比22パーセント増の6208億ドルとなった。このうち輸出額は初めて3000億ドルを超え前年比22パーセント増の3255億ドルとなった。世界的に貿易が伸び悩む中で2桁の高い伸び率は驚異的ですらあった。WTO加盟は、中国の金融市場の対外開放を加速させた。1994年国務院が「外資金融機関管理条例」を発表した時点では、外資系金融機関は5つの経済特区と30都市ほどにしか認められておらず、業務も外貨業務のみで、顧客対象も外資系企業と外国人に限られていた。それが2001年末には、人民元業務(預金、貸付、決済の各業務)のできる外資系銀行は上海に23行、深圳に8行になっていた。中国政府は、WTO加盟の一環として人民元業務の地域制限を段階的に開放し、加盟後5年で撤廃するという方針を打ち出した。人民元業務の顧客制限についても加盟後2年以内に中国企業に開放し、加盟後5年で中国人個人に開放するという方針も打ち出した。
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