組み合わせ数学における意味とは? わかりやすく解説

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組み合わせ数学における意味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 06:25 UTC 版)

スターリング数」の記事における「組み合わせ数学における意味」の解説

第1種スターリング数 [ n k ] {\displaystyle [{\textstyle {n \atop k}}]} は、組合せ数学において、 n {\displaystyle n} 個の要素を k {\displaystyle k} 個の巡回列に分割する組み合わせの数与える。巡回列は山手線の駅のように繰り返される要素示したデータ列である。ここでは、巡回列を ( 0 , 2 , 1 , 3 ) {\displaystyle (0,2,1,3)} のように書こう。この場合、0, 2, 1, 3の順に数値繰り返される場合意味する巡回列の場合順列ではあるが ( 0 , 2 , 1 , 3 ) {\displaystyle (0,2,1,3)} と ( 2 , 1 , 3 , 0 ) {\displaystyle (2,1,3,0)} のように要素巡回置換した巡回列どうしは同一とみなす。したがって、 n {\displaystyle n} 個の要素構成される巡回列の組み合わせは ( n − 1 ) ! {\displaystyle (n-1)!} 通りである。 また、 ( 1 ) {\displaystyle (1)} は1個の要素構成される巡回列であると考える。 例として4個の要素巡回列2個に分割する組み合わせ考えよう そのような分割においては構成要素が1個と3個の巡回列に分割する組み合わせと、構成要素が2個と2個の巡回列に分割する組み合わせがある。前者分割法では、4個の要素から、単独巡回列をなす要素1個を選び残りの3個の要素巡回列を作る組み合わせ考えればよい。 要素4個から1個を選ぶ組み合わせは4通りであり、3個の要素から巡回列を作る組み合わせは2通りである。したがって前者分割法による組み合わせ全部で8通りとなる。後者については、4個の要素から巡回列をなす2個を選びそれぞれ2個の巡回列の組み合わせ考えればよい。 要素4個から2個を選ぶのは6通り組み合わせがあり、2個の要素巡回列は1通りしかない。しかし、得られる2個の巡回列は同一構造巡回列なので、6通り組み合わせからその自由度補正する必要がある。つまり、2分の1するということであり、後者分割法による組み合わせは3通りである。つまり、4個の要素巡回列2個に分割する組み合わせ全部11通りとなる。この数値は [ 4 2 ] {\displaystyle [{\textstyle {4 \atop 2}}]} と一致するそのような組み合わせをすべて列挙すると以下のようになる。 [ ( 0 ) , ( 1 , 2 , 3 ) ] , [ ( 0 ) , ( 1 , 3 , 2 ) ] , [ ( 1 ) , ( 0 , 2 , 3 ) ] , [ ( 1 ) , ( 0 , 3 , 2 ) ] [ ( 2 ) , ( 0 , 1 , 3 ) ] , [ ( 2 ) , ( 0 , 3 , 1 ) ] , [ ( 3 ) , ( 0 , 1 , 2 ) ] , [ ( 3 ) , ( 0 , 2 , 1 ) ] [ ( 0 , 1 ) , ( 2 , 3 ) ] , [ ( 0 , 2 ) , ( 1 , 3 ) ] , [ ( 0 , 3 ) , ( 1 , 2 ) ] {\displaystyle {\begin{array}{llll}{}[(0),(1,2,3)],&[(0),(1,3,2)],&[(1),(0,2,3)],&[(1),(0,3,2)]\\{}[(2),(0,1,3)],&[(2),(0,3,1)],&[(3),(0,1,2)],&[(3),(0,2,1)]\\{}[(0,1),(2,3)],&[(0,2),(1,3)],&[(0,3),(1,2)]\end{array}}} 上で説明した直接的な順列つくり方のほかに、4個の要素から巡回列2個をつくる方法として次の手順考える。手順1として、3個の要素から巡回列1個をつくり、4番目の要素単独要素巡回列として追加する手順2として、3個の要素から巡回列2個をつくり、4番目の要素を既につくられ巡回列に追加する手順1では、3個の要素から巡回列をつくる組み合わせとして2通りが可能である。手順2では、3個の要素から巡回列2個をつくる組み合わせが3通りある。さらに、4番目の要素既存巡回列に挿入する組み合わせは3通りずつあるので、手順2による組み合わせは9通りとなる。よって、手順1手順2による組み合わせ合計として11通りになる。 この考え方一般化し、 n {\displaystyle n} 個の要素から 巡回列 k {\displaystyle k} 個をつくるには、手順1として、 n − 1 {\displaystyle n-1} 個の要素から 巡回列 k − 1 {\displaystyle k-1} 個をつくった後、 k {\displaystyle k} 番目の巡回列として n {\displaystyle n} 番目の要素単独追加する。 その組み合わせの数は、 n − 1 {\displaystyle n-1} 個の要素から 巡回列 k − 1 {\displaystyle k-1} 個をつくる組み合わせの数等しい。手順2として、 n − 1 {\displaystyle n-1} 個の要素から巡回列 k {\displaystyle k} 個をつくった後、 n {\displaystyle n} 番目の要素既存巡回列に挿入する。その組み合わせの数は、 n − 1 {\displaystyle n-1} 個の要素から 巡回列 k {\displaystyle k} 個をつくる組み合わせの数を n − 1 {\displaystyle n-1} 倍した値となる。手順1手順2組み合わせの和であることを考えると、 n {\displaystyle n} 個の要素から 巡回列 k {\displaystyle k} 個をつくる組み合わせの数は第1スターリング数漸化式与えられることがわかる。したがって、その組み合わせの数は第1スターリング数 [ n k ] {\displaystyle [{\textstyle {n \atop k}}]} に等しい。

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組み合わせ数学における意味

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スターリング数」の記事における「組み合わせ数学における意味」の解説

第2種スターリング数 { n k } {\displaystyle \{{\textstyle {n \atop k}}\}} は、組合せ数学において、番号づけされた n {\displaystyle n} 個の要素グループ k {\displaystyle k} 個に分割する組み合わせの数与える。 分割する要素番号付けされているので個別区別できるが、グループ順序を特に区別しないものとする選択され要素を ( 0 , 2 , 3 ) {\displaystyle (0,2,3)} と書いた場合、 ( 0 , 3 , 2 ) {\displaystyle (0,3,2)} のように要素置換した列も同一であるとみなす。分割されグループ含まれる要素の数は均等である必要はなく、1個の要素しか含まないグループがあってもよいとする要素4個をグループ2個に分割するには、要素が1個と3個のグループ分割する場合と、要素が2個と2個のグループ分割する組み合わせ挙げられる前者分割法では、要素4個から単独グループをなす要素1個を選ぶ組み合わせ、すなわち、4通りだけが存在する後者分割法では、要素4個から一方グループ構成する2個を選ぶ組み合わせ考えればよい。その組み合わせは6通りあるのだが、分割される双方グループ要素2個で構成されることから、グループ間に対称性がある。その対称性から2の自由度がある。その自由度補正すると、後者分割法は3通り組み合わせがあることになる。したがって要素 0, 1, 2, 3 をグループ2個に分割する組み合わせは、全部で以下の7通りがある。 [ ( 0 ) , ( 1 , 2 , 3 ) ] , [ ( 1 ) , ( 0 , 2 , 3 ) ] , [ ( 2 ) , ( 0 , 1 , 3 ) ] , [ ( 3 ) , ( 0 , 1 , 2 ) ] , [ ( 0 , 1 ) , ( 2 , 3 ) ] , [ ( 0 , 2 ) , ( 1 , 3 ) ] , [ ( 0 , 3 ) , ( 1 , 2 ) ] {\displaystyle {\begin{array}{llll}{}[(0),(1,2,3)],&[(1),(0,2,3)],&[(2),(0,1,3)],&[(3),(0,1,2)],\\{}[(0,1),(2,3)],&[(0,2),(1,3)],&[(0,3),(1,2)]\end{array}}} 上で列挙した要素4個をグループ2個に分割する組み合わせは、次のように構成するともできる手順1として、要素3個をグループ1個に分割し4番目の要素を第2のグループとして単独追加する手順2として、要素3個をグループ2個に分割し4番目の要素どちらかグループ挿入する手順1構成される組み合わせは、要素3個をグループ1個に分割する組み合わせの数:1通り等しい。手順2構成される組み合わせは、要素3個をグループ2個に分割する組み合わせの数:3通りに対して4番目の要素2つグループどちらか挿入する組み合わせ(2 通り)があるので、全部で6通りである。手順1手順2による組み合わせの和は7通りとなり、上で列挙した組み合わせの数一致する。 これを一般化して、要素 n {\displaystyle n} 個をグループ k {\displaystyle k} 個に分割するには、次の2つの手順で組み合わせつくればよい。 手順1として、要素 n − 1 {\displaystyle n-1} 個をグループ k − 1 {\displaystyle k-1} 個に分割し、 n {\displaystyle n} 番目の要素を k {\displaystyle k} 番目のグループとして単独追加すればよい。 手順 2 として、要素 n − 1 {\displaystyle n-1} 個をグループ k {\displaystyle k} 個に分割し、 n {\displaystyle n} 番目の要素を k {\displaystyle k} 個のグループのどれかに挿入する手順1構成される組み合わせの数は、要素 n − 1 {\displaystyle n-1} 個をグループ k − 1 {\displaystyle k-1} 個に分割する組み合わせの数等しい。 手順2構成される組み合わせの数は、要素 n − 1 {\displaystyle n-1} 個をグループ k {\displaystyle k} に分割する組み合わせの数の k {\displaystyle k} 倍に等しい。したがって手順1手順2構成される組み合わせの和として、求め組み合わせの数第2種スターリング数漸化式与えられる要素 n {\displaystyle n} 個をグループ k {\displaystyle k} 個に分割する組み合わせは、第2種スターリング数 { n k } {\displaystyle \{{\textstyle {n \atop k}}\}} で与えられる

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