等質地域と機能地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 17:05 UTC 版)
地域概念の中で最も重要な類型である。 等質地域(英語: uniform region又はformal region)地形(平野、台地、丘陵など)や土地利用(水田、畑作、工業など)などによって特徴づけられる空間的なまとまりを等質地域という。ある空間が周囲とは異なる性格によって切り取られる場合、その空間を等質地域と言う。例えば、とある畑作地においてジャガイモの生産が卓越する区画とニンジンの生産が卓越する区画があったとする。この時、前者をジャガイモの等質地域、後者をニンジンの等質地域と考えることができる。このほか、有名な等質地域の例としては柳田國男が『蝸牛考』の中で示したカタツムリの方言分布(→方言周圏論を参照)が知られる。 機能地域(英語: functional region)性格の異なる空間同士が一つないし複数の中心点(=結節点、ノード、node)を核として機能的に結び付くことで形成される。身近な例では生活圏や通勤圏が挙げられる。機能地域は結節点を有することから結節地域(nodal region)とも称する。厳密には機能地域は単に機能的結合がみられる場合、結節地域は中心地があり一般的に階層的な関係がみられる場合をいうとされる。
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