第9番 イ短調 作品101
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「舟歌 (フォーレ)」の記事における「第9番 イ短調 作品101」の解説
アンダンテ・モデラート 9/8拍子 1908年から1909年にかけて作曲され、1909年にウージェル社より出版。初演は1909年3月30日、サル・エラールにおいてマルグリット・ロンの独奏による。シャルル・ネフ夫人に献呈された。単一主題による構成や装飾的な音階的パッセージなど舟歌第8番と共通した特徴を持ち、フォーレの舟歌の中でももっとも魅力的な曲の一つ。 舟歌第9番についてコルトーは「この曲の中には、往時の幸福のノスタルジックな反響といったものがある」、初演者のロンは「私が好むのは、おそらくヴェネツィアのノスタルジックな素描のためでしょう。(中略)この曲には、ヴェネツィアのビジョンの反映があります」と述べている。ネクトゥーは、「水夫の歌が聞こえる第9番は『ペネロープ』第2幕の前奏曲に似た格調の高い作品となっている」と述べている。
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