第9留 -三度目に倒れた場所-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 06:09 UTC 版)
「ヴィア・ドロローサ」の記事における「第9留 -三度目に倒れた場所-」の解説
スークを南進すると、西へ向かう上り階段の通路が右側に見える。その通路の奥にコプト正教会のエルサレム総主教座の置かれた聖アンソニー教会があるのだが、施設の外壁を支える柱のひとつが第9留のシンボルである。第9留は、この場所でイエスが三度目に倒れたとする伝承に基づいて設置されている。これも福音書には記録されていないエピソードである。 イエスが三度目に倒れたとされる場所は当初、聖墳墓教会の中庭に定められていたのだが、そこにあった石には十字架が落下した際についたと伝えられる打痕が残されていた。しかし16世紀以降にその石の所在が不明になったため、聖アンソニー教会に留が移されることになった。 この場所から聖墳墓教会の屋根裏に入ることができる。そこはデイル・アル=スルタン(エチオピア正教の修道会)の区画になっており、この区画を通って聖墳墓教会の中庭に降りるか、あるいは一旦スークに戻った後、ハーン・アル=ザイト通りを南進してアレクサンドル・ネフスキー教会のある角を右折するかして第10留に向かう。アレクサンドル・ネフスキー教会は比較的新しい教会でありながら、ヴィア・ドロローサに関連した多くの遺物を保管している。
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