第1番 イ短調 作品26
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「舟歌 (フォーレ)」の記事における「第1番 イ短調 作品26」の解説
アレグレット・モデラート 6/8拍子 1881年ごろ作曲され、同年、アメル社より出版。初演は1882年12月9日、国民音楽協会の演奏会でサン=サーンスの独奏による。モンティニ=レモリ夫人に献呈された。A-B-A' の三部形式であり、このうちAの部分はさらに細かくa-b-a' という構成を取る。Aでは内声部にメロディーが配置され、高域と低声部にちりばめられた和声内の音によって、主旋律にベールをかけたような雰囲気を表現する。フォーレはこの手法を好んで用いた。3つの主題からなり、冒頭に現れる穏やかなリズムが全体を貫いている。このような特徴は、同じころに作曲された即興曲第1番と共通する。フォーレと親しく、舟歌第9番の初演者でもあったピアニストマルグリット・ロンは、この曲について「舟歌第1番は、心に幾度となく浮かんでは消える波の歌を、そして海原の力強い歌を歌う」と述べている。
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