笠間発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 13:54 UTC 版)
笠間発電所は1910年(明治43年)2月に笠間電灯所によって造られた。初めの設備はボイラー・蒸気機関・発電機から成る一般的な火力発電設備であった。ボイラーは、東京の安田鉄工所製の多管式ボイラー1基で、常用汽圧80ポンド、加熱面積172平方尺、炉床面積10平方尺であった。蒸気機関は同じく安田鉄工所製の単筒非凝縮式で、出力は40馬力であった。発電機は出力25キロワット、三相交流60ヘルツ、電圧295ボルトであり、これを降圧して50ボルトまたは100ボルトで需要家に供給した。 1912年(明治45年)、笠間発電所の発電方式をサクションガス力発電に切り替えた。発電機は創業時のものをそのまま用い、ボイラー・蒸気機関をガス発生炉・サクションガス機関に置き換えた。サクションガス機関は出力85馬力のものを1基用いた。1915年(大正4年)以降は笠間発電所は用いられず、笠間電気は受電により電力を賄っていた(発電・受電量)。笠間発電所の正確な廃止時期は東京電力の資料にも記載がなく不明である。
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