窒息のBLS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:51 UTC 版)
成人(および1歳以上の小児)の気道異物による窒息では、応援と救急通報依頼を行った後にまず腹部突き上げ(ハイムリック法)を試みる。それで解消しなければ背部叩打法、胸部突き上げ法を用いて、異物除去を試みる。閉塞が解除されるまですばやく反復実施する。(1歳未満の乳児は「小児のBLS(PBLS)」を参照) ハイムリック法は、患者の後ろに回り、一方の手で「へそ」の位置を確認。もう一方の手で握りこぶしを作って、親指側を「へそ」の上方、みぞおちより十分下に当てる。「へそ」を確認した手でその握りこぶしを握り、手前上方に向かって圧迫するように突き上げる。 ハイムリック法は内臓を傷める可能性もあるため、その場で窒息を解除できても、すみやかに医師の診察を受けさせる。救急車が到着した場合は救急隊員にその旨を伝える。 意識がない場合は、口腔内に視認できる固形物は指でつまみ出してもよい。気道異物による窒息により反応がなくなった場合には、ただちにCPRを開始する。市民救助者は成人BLSに従い、胸骨圧迫からCPRを開始してもよいが、熟練救助者は人工呼吸から開始する。
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