積載設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 03:33 UTC 版)
セブモルプーチは、LASHクラス(約300 t級)の艀を40艘、またはISO規格の20フィートコンテナを1,336個積載することができる。艀は自航できないため、積み込みや積み下ろしには曳船などによる曳航や押船が必要だが、その他の設備を要しないことから港湾設備が貧弱な僻地や水深が浅く大型船の接岸が難しい海域では、艀の方に利がある。ソ連商船隊は、既にユリウス・フチーク (ラッシュ船)(英語版)といった大型ラッシュ船を運用しており、セブモルプーチの積載システムにはこれらの運用経験が生かされている。艀とコンテナは、船倉と機関区画真上の船尾甲板に積載する。 艀とコンテナの移動には、船上にある門型のガントリークレーン(フィンランドのコネ製。吊上能力:500 t)が用いられた。このクレーンは、後の改装でロシア製の60 t油圧クレーン2 本に換装された。油圧クレーンは吊上半径43 mで、2本のクレーンで吊ることで、最大120 tの吊上能力を有する。これらのクレーンとは別に、船体後方にコンテナ積み下ろし用の3 tクレーン、船首に小型クレーンを各2 台搭載する。船尾には艀を海面に降ろすためのエレベーターがあり、低速航行中ならば艀を滑り下ろすことも可能である。
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