種類・大きさ・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 22:38 UTC 版)
本埴輪は、もともと壺を載せる器台だったものが、垣根のように並べて配置されるものに変化したため、下部が単純な土管(円筒)状になっており、突帯(タガ)で数段に分けた胴部に円形や四角形の透かし孔を開けている。種類は多くないが、普通円筒と朝顔形埴輪がある。他には鰭付(ひれつき)円筒埴輪がある。なお、「壺形埴輪」と呼ばれるものについては、壺という器物を表しているため形象埴輪とも言いえるが、埴輪の起源的土器である弥生時代の特殊器台・特殊壺の中の「特殊壺」が埴輪化していったものであるため(円筒埴輪と一体化して朝顔形埴輪にもなった)、他の形象埴輪群とは起源や系統が大きく異なり円筒埴輪に類するとされている。 外面に見える無数の筋目模様「刷毛目(ハケメ)」は、表面を整える際に木製の板状工具で撫でたことによる木目の痕跡と考えられている。 これらの埴輪は円筒埴輪数本に対して朝顔形埴輪1本の割合で配置されるのが普通である。大きさは、数十センチメートルから1メートル程度のものが一番多いが、中には2メートル前後のものもある。最大とされるものは、奈良県桜井市のメスリ山古墳出土のもので2.4メートルを測る。
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