秋田の伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 02:36 UTC 版)
妖怪画のおとろしとの関連性は不明だが、江戸時代の旅行家・菅江真澄『雪の出羽路』(1814年)には、 此さへの神坂を雲深くあるは小雨そぼふる夕ぐれなんど通れば、男は女に逢ひ女は男に往会う事あり、又ぬらりひょん、おとろし、野槌なんど百鬼夜行することありと、化物坂ともいふ人あり という坂道の話が記録されている。同書で「さへの神坂」(さえのかみざか、道祖ノ神坂)は出羽国雄勝郡稲庭郷沢口村にあると記されている(現在の秋田県湯沢市稲庭町)。 また、秋田県公文書館に所蔵されている秋田藩士の手によるものと考えられる肉筆本『久保田城下百物語』(作者・制作年不明)には、一つ目小僧が呼びに行く妖怪のひとつとして「長野坂檜山屋敷のおどろし」という頭部の巨大な人間のような妖怪が描かれている。
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